大阪中二男子殺人未遂と刃物の護身術

中学生、新聞配達員殺人未遂
大阪吹田市で新聞配達の女性が18日未明に
中学2年生の男子生に果物ナイフで刺される事件がありました。
 
果物ナイフで右胸や太ももなど5ヶ所刺されたようです。
 
 
 
中学生の動機は
『イライラしてストレスが溜まっていた』
 
とはいえ、防犯カメラの映像では数日前の未明にも目撃されているといった情報もあり
計画性も疑えますね。
これから少年の心の闇が今後の取材や報道の中で見えてくるかもしれません。
中学生男子を持つ母としての角度からも今後注目していきたい事件です。
 
近年、犯罪件数は数万件レベルで減少している反面、刃物などを使った事件が目立つように感じます。
 
武道経験者の偏見かも知れませんが、暴力をふるわれたら痛い、ふるった方でさえ手や足は痛い、
そしてけがをしたら回復までの時間もかかる、そんな痛みを実体験として知らない事やバーチャルか増え、リアルな怪我や痛みを想像できないことがナイフを簡単に扱ってしまう原因ではとも考えてしまいます。
 
刃物に対する護身術はあるか
私の防犯セミナーなどで必ずといっていいほど聞かれるのが
 
刃物へ対応する護身術はどうすればいいですか?
 
*日ごろブログを読んでくださる方は刃物の事件や刃物対策については
毎回似たような内容になりますが、一人でも多くの方に対処法をお伝えするためにご了承ください。
 
刃物対策の護身術答えはあるにはあります。
 
ただ私は刃物対策を行っていません
刃物を持った人がいたら死に物狂いで逃げてください
とお伝えしています
 
刃物の相手をうまく制圧するのに動ける時間は0.4秒と言われています
=基本的に一般人のにわか技術では対応できないと考えてください
 
襲ってきた相手の手の外側から内側に払い込み
数回さばく(避ける)ことや逃げる道を作る事はできるかもしれません
(これもある程度の知識と練習が必要です)
 
でも相手が刃物を持っている限り
取り押さえるか振り切って逃げきるしか方法はありません
 
◇なぜ刃物に対応できないのか
刃物をつかんだ手を取り押さえるためにつかむと
相手も反射的に力が入ります
だからこそ動体視力が追い付かない0.4秒での制圧が必要なのです。
相手はそもそも興奮状態です。
それ以上だともみ合いになり刺される確率がさらに高くなると思います。
 
確実に刺されないためには
瞬間で刃物を手から奪い取る
または振り落とし、刃物を遠ざけるしかないのです
 
あなたは一人でできそうですか?
 
なんなら丸めた新聞紙で本気モードで家族と制圧までを練習してみてください
新聞紙はあなたの体に1度も触れませんでしたか?
 
 
私は練習してみましたが
そう簡単には習得できず、ましてやそのあとに取り押さえるのは
女性一人の力では難しいので諦めました。護身術の技は無敵ではありません、力差に限界があるのです。
 
だからこそ皆さんに1.2回お会いした講演会やセミナーのレッスンで
習得していただける内容ではないと確信しております。
 
特に女性は男性の65パーセントの筋量しかありません。
(筋量は力差に近いです)
 
中途半端な知識で刃物には対応できません。
 
よく考えてください。
もし、複数人でいた場合はまだしも
 
1人で刃物を持って殺すつもりで襲っきた興奮状態の相手を警察が来るまで取り押さえておけますか?とにかく命がけで逃げてください
 
◇犯罪者が狙うのは自分より弱い人です
無差別、誰でもよかったといいながら、犯人は無意識にも狙いやすい人
力の弱い子供、女性、高齢者
自分が勝てそうな人
孤立している人を狙っています
 
今回の場合も誰でもよかったという割には
40代の女性をが襲われましたよね?
新聞配達員なら男性の方が多い気がしますのであえて女性を襲ったと考えた方が妥当です。
 
 
◇刃物の護身術を学びたい場合
私の護身術は被害者にならないため回避も含めた逃げる護身術です。
一般の方がその場でできないことは教えていません。
 
(どうしても動けない時に緊急防御の構えは写真解説で近いうちにアップします)
 
それでもドラマや映画のような取り押さえ方を覚えたい方、
本気で刃物対策に特化して心配な方は
 
対刃物を教えている護身術教室がありますので
真剣に何度も通い、しっかりと技術を習得して下さい。
また抑え込みを覚えたい方は柔術をしっかり習得することをお勧めします。
 
中途半端な知識と技では臨機応変には対応できません。
 
 
 
 
 
刃物から身を守る対処法
ではただやられっぱなしで仕方ない?というお話ではありません。
刃物に対して逃げるための知識をお伝えしたいと思います。
 
○死にものぐるいで逃げる、大声で助けを求める
○身近にある道具(傘、バック、消火器、棒)はなんでも使う
○反撃は相手の下半身が狙いやすい
 刃物を持っている相手は上半身に意識が集中して下半身の意識が散漫になりがちだと覚えてください
 
100均でもできる防犯対策(刃物対策)
では刃物で襲われた時におすすめの防犯グッズはあるのでしょうか?
 
現在は性能にすぐれた
○鉄板入の防犯リュック
などもあるようです。
 
ただ、この質問は
小さな子供がいるお母さんや夜遅いOLさんに多いように感じますので
女性でも気軽に持ち歩きやすい、子連れでも持ち歩きやすい
ものとしては
 
私がおすすめしているのはお守り代わりに
○100円ショップの薄手のまな板
○カッティングボード
これであればA4のノートサイズほどで薄手のものがありますよね
写真のまな板はイメージです
 
これならバッグに入り持ち歩けるものがあるかと思います。
 
手にもってぺらペら折曲がる柔らかさでなければ刃物も簡単に通しませんし
動けない時、子供を守りたいときにバッグに入れておき、盾にすれば刺されてほしくない場所や防御の助けになると思います。
 
犯罪者は気づかれるのが嫌い
 
通り魔のような刃物事件は治安の良い悪いに関係するわけでもなく
正直どこで被害に巻き込まれるかわかりません

 
あまり知られていませんが、不審者が相手を狙う時
気づかれるのをとても嫌がります。
 
ハンターと同じ狙った獲物に気が付かれると狙いづらくなるからです。
中には気が付かれただけでやる気をなくす、あきらめる場合もあるようです。
 
おかしいと思った時、後をつけられている気がした時は必ず振り向いたり警戒していることを相手に気づかせてください。
◇自分の身は自分しか守れない
日々の生活の中で自分の身を守れるのは最後は自分だけです。
護身術は技ではありません、身を守る知識や回避方法すべてが身を護る術(すべ)です。
襲う方、襲われる方に力差や武器(刃物等)の違いがあるのは理不尽ながら事実、最終手段として使える技はほんの少しです。
 
その犯罪者の特性を知り、防犯の知識、日頃の注意力、警戒心などで
自分が被害者にならないために
見えないバリアを作っておく必要性があるのです。
 
*どうしても動けない時に緊急防御の構えを写真解説で近いうちにアップしますので気になる方は読者登録をお願いします
 

防犯と防災 現代危機管理研究対策室  総合危機管理アドバイス

現代危機管理研究対策室 「逃げるための防犯知識、護身術」「災害対策」の各種セミナー・講演会 何が起こるかわからない時代、東日本大震災では震災後、多くの犯罪も起こりました。 防犯・防災は一緒に考えなければならないと痛感した人も多いはず。 防犯・防災は知識だけでは不安ですよね? また護身術は「技」だけでは役に立ちません。 両方の知識と技を学び自分や大切な家族を守りましょう。

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